受付時間
9:00~20:00
定休日
土日祝日

定款の重要性~定款に定めるべき事項とは~/神保町法務司法書士事務所

神保町法務司法書士事務所-登記-無料相談(千代田区) > 会社設立 > 定款の重要性~定款に定めるべき事項とは~

定款の重要性~定款に定めるべき事項とは~

会社を設立する過程で必ず「定款」という言葉を目にすることになります。会社を運営していく上でも重要な役割を果たすものであり、何をどう書くべきか、慎重に検討しなくてはなりません。必ず盛り込まなければいけない事項もありますので、定款の基本について確認していきましょう。

 

 

定款が果たす役割

定款とは「会社の組織構造や運営方法について定めた根本規則」です。

 

会社の活動はこの定款に基づいて行われることから、設立時には必ず作成しなくてはなりません。

※株式会社の場合は公証人の認証を受ける手続きも必須。

 

株主総会の開催方法、取締役の権限、利益配分のルールなど、会社経営における重要な事項はこの定款の定めに従って実行されます。内容次第で意思決定のスピードや組織の柔軟性が左右されるため、形式的に作成しないといけない文書と軽く捉えることなく、会社の設計図として丁寧に作成していくことが大切です。

 

 

定款に記載する事項の3区分

定款への記載事項は、法律上の効力に応じて3つに分類されます。特に「絶対的記載事項」については必ず内容の検討が必要ですし、「相対的記載事項」についても留意しておくべきです。

 

 

絶対的記載事項(必須項目)

絶対的記載事項は、必ず設定しないといけない項目の総称です。1つでも記載が欠けていると定款そのものが無効となります。

 

必須項目

検討のポイント

会社の目的

・その会社がどのような事業を行うのかを示す。

・ある程度具体的なものであることが求められるが、将来的に取り組む可能性のある事業も含めて広めに記載しておくことが一般的。

商号(会社名)

・会社の名称のこと。

・株式会社なら「株式会社」という文字を入れる必要がある。

・同一所在地に同一商号の会社を登記することはできない。また、他社の著名な商号を不正に使用することも禁止。

本店の所在地

・最小行政区画(東京23区なら区、その他は市町村)までは少なくとも記載。

・番地まで詳細に記載することもできるが、移転のたびに定款変更が必要となるため、最小行政区画までの記載にとどめるケースが多い。

設立に際して出資される財産の価額またはその最低額

・資本金の額を決める基礎となる事項。

・資本金1円から会社を設立できるが、対外的な信用力や許認可要件等も考慮して決定する。

発起人の氏名または名称および住所

・会社設立の手続きを行う者の情報。

・発起人は1株以上を引き受けなければならない。

発行可能株式総数

・会社が発行できる株式の上限。この上限を超えて株式を発行するときは定款変更が必要。

・原始定款に記載することもできるが、記載しない場合は設立登記までに発起人全員の同意により定款を変更し、定める必要がある。

 

 

相対的記載事項(効力発生には記載が必要)

下記相対的記載事項については記載がなくても定款自体有効ですが、記載しなければその事柄についての効力が認められません。状況に応じて、必要なら記載しましょう。

 

  • 現物出資について
  • 財産引受について
  • 発起人が受ける報酬等について
  • 設立費用(記載がなければ一部を除き発生した費用を会社負担にできない)
  • 株式の譲渡制限(記載がなければ株式の譲渡は自由)
  • 取締役会や監査役の設置(定めることで機関設計が確定する)

 

特に株式の譲渡制限は、中小企業において重要な意味を持ちます。これを定款に記載することで、好ましくない第三者が株主になることを防ぐ仕組みを作れます。

 

 

任意的記載事項(定款以外でも設定可能)

任意的記載事項は、記載がなくても法的に問題なく、取締役会決議などで別途定めることもできる事項です。

 

たとえば事業年度、株主総会の招集時期、取締役の員数などが該当します。変更の可能性が高い事項は定款外で、会社の基本方針として固定すべき事項は定款に記載する※、という使い分けが実務的です。

※変更には特別決議が必要で容易には変えられないため。

 

 

定款の内容を定めるときのポイント

法的要件を満たすことはもちろんですが、それだけでなく、会社運営の将来を見据えた定款作成が求められます。その観点から意識しておきたい点をいくつか紹介します。

 

「目的」の範囲

将来行う可能性のある事業も含めて広めに設定する

※範囲が広すぎると会社の方向性が不明確になり、信用面で影響が出る可能性があることには注意。

株式の譲渡について

中小企業では設定が一般的で、望まない株主の参入を防げる

※上場を目指す場合や積極的な資金調達には障壁となり得ることには注意。

役員の任期設定

非公開会社では最長10年まで設定でき、役員変更と登記手続きの頻度を減らすとともに登記費用も抑えられる

※任期が長いと、柔軟な経営体制の構築が難しくなる面もあるため注意。

株主総会の招集期間

公開会社では2週間前までに招集通知を発送しなくてはならないが、条件を満たせば1週間前まで、あるいはそれより短い期間を設定することも可能。

※短縮すれば迅速な意思決定ができるが、株主の準備期間も短くなるため、実務上は株主が少数の場合に活用されることが多い。

 

これらの項目は、設立時の状況だけでなく、これからの事業展開も想定しながら決定すると良いでしょう。また変更要件のハードルは高く、内容によっては登記費用も発生するため、初期段階で十分に検討しておくことが後の手間とコストを抑えるためにも重要です。

神保町法務司法書士事務所が提供する基礎知識

  • 相続とは

    相続とは、相続人が、被相続人の一身に専属したもの以外の被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継するものです。(民法八百...

  • 相続人調査とは

    相続人調査とは、 被相続人の戸籍を調査して法定相続人が誰であるかを調べることを指します。誰が相続人であるのかということは...

  • 商業登記とは

    ■商業登記制度の意義商業登記制度は会社や商人に関する取引上重要な事項を商業登記簿に登記して公示するための制度であり、商号...

  • 相続登記とは

    ■相続とは相続は、人の死亡を原因として開始します(民法882条)。相続人が2人以上いる場合、相続財産(相続の対象となる財...

  • 民事信託のメリットとデメ...

    民事信託の大きなメリットは成年後見制度や遺言では実現できなかった自由な財産管理・承継が可能という点です。民事信託は契約行...

  • 事業承継を司法書士に依頼...

    事業承継を司法書士に依頼することのメリットとしては、①法律知識が豊富である点、②他士業とのネットワークに優れている点が挙...

  • 遺産分割協議書の作成

    ■遺産分割協議書とは遺産分割協議書とは遺産分割協議の内容を記した書面です。相続を行う際には、相続人同士が遺産分割協議を行...

  • 相続財産調査とは

    相続が発生した時には、相続人を確定するだけでなく、相続する財産がどのくらいあるのか、どのようなものであるのかを調査する相...

  • 遺留分

    ■遺留分とは兄妹姉妹以外の相続人は遺留分を有しています。直系尊属のみが相続人の場合は被相続人の財産の1/3(1028条1...

  • 遺言書作成

    ■遺言書とは遺言書とは被相続人が相続人の遺産分割について生前に定めておいたその内容を記録した書面です。遺言書には主に、自...

  • 相続放棄

    ■相続放棄とは相続した場合相続人は被相続人の一切の権利義務を承継します。しかし相続放棄の手続きをした場合、 初めから相続...

  • 登記書類の作成

    ■不動産登記の申請不動産登記においては、IT化の進展などに伴って、現在ではオンラインでの申請が原則とされています。登記の...

  • 商業登記とは

    ■商業登記制度の意義商業登記制度は会社や商人に関する取引上重要な事項を商業登記簿に登記して公示するための制度であり、商号...

  • 紙の定款と電子定款

    定款とは、商号や事業の目的、本店所在地、機関等、会社についての根本的な規則を記載・記録したものをいいます。定款には、書面...

  • 不動産の名義変更

    ■所有権移転登記所有権移転登記とは、その名の通り所有権が移転したことを示す登記です。登記上では、最後の所有権移転登記の名...

  • 抵当権の設定・抹消

    抵当権は、弁済期が到来しても債務が弁済されない場合に、担保とした不動産を競売にかけて、売却代価から他の債権者に優先して弁...

  • 所有権保存登記

    ■所有権保存登記とは所有権保存登記とは、ある不動産につき初めて行う所有権の登記のことです。言い換えれば、「表題登記」が作...

  • 会社の設立・変更登記

    ■会社の設立の登記ここでは、株式会社における発起設立の場合の設立登記について紹介していきます。設立の登記は、会社設立の手...

  • 会社設立の流れ

    会社の設立は、商号(会社の名称)や事業目的等といった会社の根底となる基本事項の策定から始めるのが通常です。その後は決定し...

  • 法人化するメリット・デメ...

    個人事業者が新たに法人を設立して法人格を得ることを、一般に、「法人成り」といいます。事業の法人化は取引の幅や範囲が広がる...

  • 株式会社と合同会社の違い

    株式日本で設立される会社はその組織形態の在り方から、「株式会社」と「持分会社」の二つに大別されます。また、持分会社はさら...

  • 会社の概要を決める

    会社設立にあたっては、盤石な組織づくりから開始していくことが大切です。特に、「会社の憲法」ともいわれる定款は、役員・機関...

  • 事業開始に必要な届出

    会社を設立した後、実際に事業を開始するには各種行政機関に所定の届け出を行う必要があります。ここでは、事業の開始に必要な届...

  • 事業計画書の作成

    事業計画書は、会社の設立に際して必要な資金を集めるために重要な役割を果たします。事業の方向性を検証し、計画書を作成するこ...

  • 資金調達

    会社を設立しても資金が十分になければ、事業の拡大や新規事業への参入等、会社としての発展を妨げることになるかもしれません。...

  • 民事信託とは

    民事信託とは、信託法の改正によって本格的な活用が可能になった制度です。民事信託では受託者、委託者、受益者といった主体が登...

  • 民事信託の手続きと流れ

    民事信託を行う場合には、何を行いたいのか、それは民事信託でどのような形で実現できるかといった把握をはじめに行う必要があり...

  • 認知症対策としての家族信...

    従来認知症への対策としては成年後見制度が唯一の解決手段といっても過言ではありませんでした。しかし、成年後見制度は認知症の...

  • 遺言書の代わりとして

    民事信託の仕組みとして特徴的なものの一つが遺言代用信託と呼ばれるものです。これは民事信託を利用し、遺言と同じような効果を...

  • 成年後見制度

    成年後見制度は認知症や病気などによって、いわゆる制限行為能力者となった方を保護するためにあります。成年後見制度では財産の...

  • 事業承継の方法

    ■事業承継の方法事業承継では、その承継先によって親族承継・従業員承継・M&Aというような区別がされています。これ...

  • 親族承継と従業員承継

    ■親族承継の方法親族承継とは、現経営者の親族に対して事業を承継することをいいます。親族承継を行う場合、後継者育成、株式移...

  • M&Aによる事業承継

    ■M&Aの方法M&Aとは、事業を個人ではなく企業に対して承継することをいいます。M&Aを行うには...

  • 事業承継を司法書士に依頼...

    事業承継を司法書士に依頼することのメリットとしては、①法律知識が豊富である点、②他士業とのネットワークに優れている点が挙...

  • 民事信託を活用した事業承...

    ■民事信託とは?民事信託とは、自分の財産の管理を家族等に委託することをいいます。委託者は信頼の置ける相手に自己の財産を移...

  • 個人事業主の事業承継の流...

    ■大まかな流れ個人事業主が事業承継を行うにあたっては、後継者の選定・育成、株式等の財産移転の準備、財産移転を行う必要があ...

  • 公正証書作成

    司法書士の業務のひとつとして、公正証書作成があります。公正証書の作成は、以下のように進行します。まず、必要書類の手配を行...

代表司法書士

強みは、上場企業の経理部時代の経験である会計知識に、
会社法実務を組み合わせた中小企業及びベンチャー企業の法務サポート。

岩本司法書士の写真
代表司法書士
岩本 行基人
所属団体・資格等
  • 東京司法書士会
  • 民事信託推進センター 会員
  • 民事信託士
略歴

茨城県生まれ 神奈川県育ち 東京都在住

平成16年 明治大学法学部卒業後、地元の地方銀行、電機メーカーの経理部に勤務
平成21年 司法書士試験に合格
平成22年

都内の司法書士事務所数か所に勤務

※会社設立、企業法務、相続登記、不動産決済等それぞれに強みをもつ各事務所にて実務経験を積む。

平成28年03月 神保町法務司法書士事務所を開所。

事務所概要

身近な法律家『司法書士』があなたのお悩みにお答えします。

不動産登記、商業登記

司法書士は依頼を受けて様々な書類を作成したり、登記または供託に関する手続きを代理で行うことができます。

主に不動産登記や、商業登記が大きな仕事となります。

成年後見業務

近年司法書士の仕事として非常に注目されているのが、成年後見業務です。

判断能力の低下がみられる高齢者の方の財産を守るため、後見人をつけることが可能です。

事務所名 神保町法務司法書士事務所
代表者 岩本 行基人 (いわもと ゆきと)
所在地 東京都千代田区神田神保町1丁目32番地大湯ビル303号
電話番号/FAX番号 TEL:03-5577-2925 FAX:03-5577-2926
営業時間 平日 9:00~20:00
定休日 土日祝日
対応エリア 神保町、小川町、水道橋、お茶ノ水、神田、秋葉原
※一都三県対応可能
司法書士事務所相談サポート https://www.soudan-form.com/shihosyoshi-search/tokyo/903914/

ページトップへ