03-5577-2925
受付時間
9:00~20:00
定休日
土日祝日

※事前予約で休日時間外の対応可能

商業登記・法人登記・会社登記の違いとは?登記の種類を紹介/神保町法務司法書士事務所

神保町法務司法書士事務所-登記-無料相談(千代田区) > 登記 > 商業登記・法人登記・会社登記の違いとは?登記の種類を紹介

商業登記・法人登記・会社登記の違いとは?登記の種類を紹介

会社などを経営する上で登記手続を避けることはできません。必ず最初に登記をしなければなりませんし、経営を続けていく中で何度も登記を行うことになります。

ただ、「登記」と一口に言っても色んな種類がありますので、自身が関わっている組織のタイプに応じて必要な手続内容等は変わってきます。

よく聞くものとしては「商業登記」「法人登記」「会社登記」の3つが挙げられます。以下でそれぞれの意味と違いについて解説していきます。

 

商業登記とは

商業登記とは、商法や会社法により定められた、会社等の一定事項を公示するための制度です。

商業登記の対象となる会社等とは、具体的には「株式会社」「合同会社」「合資会社」「合名会社」「特例有限会社」のことを指します。

そして公示する一定の事項とは、会社の「名称」「所在地」「役員情報」「資本金」「目的」などの情報のことです。

 

会社の設立に関する登記から、いったん登記した事項に変更が生じた場合の変更登記などもすべて商業登記に含まれます。

 

商業登記の例

商業登記の手続を要することになるのは、会社設立のほか、以下のような変更が生じた場合です。

  • 資本金の増加
  • 支店の設置
  • 本店・支店の移転
  • 商号変更
  • 役員変更
  • 組織再編(分割・合併・株式移転・株式交換)
  • 種類株式
  • 会社解散

 

これらはあくまで例であり、他にも商業登記の手続が必要になるケースはあります。

また、手続の際には所定の必要書類を用意しなければなりませんし、登録免許税の納付も必要となりますので若干の金銭的負担も生じます。

 

下表に必要書類や登録免許税に関する基本的な情報をまとめました。

 

基本的な
必要書類

定款

印鑑証明書

議事録

就任等を証明する書面

登録免許税

資本金の増加

増加する資本金の額の0.7

※最低額3万円

支店の設置

1か所あたり6万円

本店・支店
の移転

1か所あたり3万円

商号変更

1件あたり3万円

役員変更

1件あたり3万円

※資本金の額が1億円以下なら1万円

会社解散

1件あたり3万円

申請方法

窓口申請

・管轄の法務局に登記申請書類を持参して申請する方法

・法務局の相談窓口が利用できるのがメリット(要予約)

・法務局に出向く手間や時間が必要になるのがデメリット(開庁時間は平日830分~1715分まで)

郵送申請

・管轄の法務局に登記申請書類を郵送で送って申請する方法

・直接法務局に行くことなく申請できるのがメリット

・審査が書類の到着後になるため、完了までの期間が長くなってしまうのがデメリット(書類の不備にもなかなか気づけない)

オンライン申請

・インターネットを介して申請する方法

・レターパックの用意も必要なく、もっとも効率が良いのがメリット

・専用ソフトのダウンロードや電子署名を使えるようにしなければならないなど、環境整備に手間がかかるのがデメリット

・司法書士の実務では、申請をオンラインで行い、添付書面を持参又は郵送する方法を用いる事務所が多いようです。

 

なお変更登記の申請は、「変更が生じてから2週間」以外に行わなければなりませんので注意しましょう。

 

法人登記とは

法人登記も、名称や法人の所在地、役員の氏名などの情報を公示する制度である点商業登記と同じです。

 

ただし法人登記が必要な法人の種類に大きな違いがあります。法人登記は「会社以外の法人」が対象とされており、代表的なものとしては「一般社団法人」「一般財団法人」「NPO法人」「社会福祉法人」「医療法人社団」「宗教法人」「学校法人」などが挙げられます。

また、各種法人の形態により、法人運営のための準拠法や登記事項が異なりますので注意が必要です。

 

法人登記の例

例えば学校法人の場合、設立時にはもちろん、会社で言うところの定款にあたる「寄附行為」に記載の事項に変更があったときにも法人登記を行わなければなりません。

事務所の新設や移転、資産総額の変更、理事長の就任・退任、法人の解散などの事由が起これば登記手続が必要になると覚えておく必要があります。

 

また、これらの事項の変更をするには「理事会の議決」を事前に経ていなければなりません。さらに「所轄庁の認可」も効力を生じさせるために必要ですので、いきなり法人登記ができるわけではありません。

 

なお変更の効力が生じたときから2週間以内に登記が必要になる点は商業登記と同じです。

 

会社登記とは

会社登記と呼ばれるものもありますが、実はこれは商業登記のことです。

商業登記のうち、特に会社設立時に行う登記を指して「会社登記」と呼ぶことがあるのです。そのためまったく別の種類の登記であるとの勘違いをしないように注意しましょう。

 

会社登記で必要になるもの

会社登記は設立登記を指して呼ぶことが多いです。その前提のもと、会社登記に関して最低限必要になるものを下表に示します。

必要書類

設立登記申請書

定款

登録免許税納付台紙

発起人の決定書

取締役の就任承諾書

取締役の印鑑証明書

監査役の就任承諾書

印鑑届出書

出資金の払込証明書

登録免許税

株式会社

資本金の額の0.7

※最低額15万円

合同会社

資本金の額の0.7

※最低額6万円

合資会社

1件あたり6万円

合名会社

 

 

商業登記・法人登記・会社登記の違い

以上をまとめると、「商業登記は株式会社などの会社で必要になる登記」「法人登記は会社以外の法人で必要になる登記」「会社登記は、商業登記のうち特に会社設立時の登記を指す」という違いがあります。

ただし、実務上は厳密な区分がなされず、同じ意味で使われることがあったり設立に限らず広く会社登記と呼称されたりすることもあります。そのため正しい意味を把握するためには、話の流れから、どの登記のことを指しているのだろうかと考えることが大切です。

神保町法務司法書士事務所が提供する基礎知識

  • 相続とは

    相続とは、相続人が、被相続人の一身に専属したもの以外の被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継するものです。(民法八百...

  • 相続人調査とは

    相続人調査とは、 被相続人の戸籍を調査して法定相続人が誰であるかを調べることを指します。誰が相続人であるのかということは...

  • 商業登記とは

    ■商業登記制度の意義商業登記制度は会社や商人に関する取引上重要な事項を商業登記簿に登記して公示するための制度であり、商号...

  • 相続登記とは

    ■相続とは相続は、人の死亡を原因として開始します(民法882条)。相続人が2人以上いる場合、相続財産(相続の対象となる財...

  • 民事信託のメリットとデメ...

    民事信託の大きなメリットは成年後見制度や遺言では実現できなかった自由な財産管理・承継が可能という点です。民事信託は契約行...

  • 事業承継を司法書士に依頼...

    事業承継を司法書士に依頼することのメリットとしては、①法律知識が豊富である点、②他士業とのネットワークに優れている点が挙...

  • 遺産分割協議書の作成

    ■遺産分割協議書とは遺産分割協議書とは遺産分割協議の内容を記した書面です。相続を行う際には、相続人同士が遺産分割協議を行...

  • 相続財産調査とは

    相続が発生した時には、相続人を確定するだけでなく、相続する財産がどのくらいあるのか、どのようなものであるのかを調査する相...

  • 遺留分

    ■遺留分とは兄妹姉妹以外の相続人は遺留分を有しています。直系尊属のみが相続人の場合は被相続人の財産の1/3(1028条1...

  • 遺言書作成

    ■遺言書とは遺言書とは被相続人が相続人の遺産分割について生前に定めておいたその内容を記録した書面です。遺言書には主に、自...

  • 相続放棄

    ■相続放棄とは相続した場合相続人は被相続人の一切の権利義務を承継します。しかし相続放棄の手続きをした場合、 初めから相続...

  • 登記書類の作成

    ■不動産登記の申請不動産登記においては、IT化の進展などに伴って、現在ではオンラインでの申請が原則とされています。登記の...

  • 商業登記とは

    ■商業登記制度の意義商業登記制度は会社や商人に関する取引上重要な事項を商業登記簿に登記して公示するための制度であり、商号...

  • 紙の定款と電子定款

    定款とは、商号や事業の目的、本店所在地、機関等、会社についての根本的な規則を記載・記録したものをいいます。定款には、書面...

  • 不動産の名義変更

    ■所有権移転登記所有権移転登記とは、その名の通り所有権が移転したことを示す登記です。登記上では、最後の所有権移転登記の名...

  • 抵当権の設定・抹消

    抵当権は、弁済期が到来しても債務が弁済されない場合に、担保とした不動産を競売にかけて、売却代価から他の債権者に優先して弁...

  • 所有権保存登記

    ■所有権保存登記とは所有権保存登記とは、ある不動産につき初めて行う所有権の登記のことです。言い換えれば、「表題登記」が作...

  • 会社の設立・変更登記

    ■会社の設立の登記ここでは、株式会社における発起設立の場合の設立登記について紹介していきます。設立の登記は、会社設立の手...

  • 会社設立の流れ

    会社の設立は、商号(会社の名称)や事業目的等といった会社の根底となる基本事項の策定から始めるのが通常です。その後は決定し...

  • 法人化するメリット・デメ...

    個人事業者が新たに法人を設立して法人格を得ることを、一般に、「法人成り」といいます。事業の法人化は取引の幅や範囲が広がる...

  • 株式会社と合同会社の違い

    株式日本で設立される会社はその組織形態の在り方から、「株式会社」と「持分会社」の二つに大別されます。また、持分会社はさら...

  • 会社の概要を決める

    会社設立にあたっては、盤石な組織づくりから開始していくことが大切です。特に、「会社の憲法」ともいわれる定款は、役員・機関...

  • 事業開始に必要な届出

    会社を設立した後、実際に事業を開始するには各種行政機関に所定の届け出を行う必要があります。ここでは、事業の開始に必要な届...

  • 事業計画書の作成

    事業計画書は、会社の設立に際して必要な資金を集めるために重要な役割を果たします。事業の方向性を検証し、計画書を作成するこ...

  • 資金調達

    会社を設立しても資金が十分になければ、事業の拡大や新規事業への参入等、会社としての発展を妨げることになるかもしれません。...

  • 民事信託とは

    民事信託とは、信託法の改正によって本格的な活用が可能になった制度です。民事信託では受託者、委託者、受益者といった主体が登...

  • 民事信託の手続きと流れ

    民事信託を行う場合には、何を行いたいのか、それは民事信託でどのような形で実現できるかといった把握をはじめに行う必要があり...

  • 認知症対策としての家族信...

    従来認知症への対策としては成年後見制度が唯一の解決手段といっても過言ではありませんでした。しかし、成年後見制度は認知症の...

  • 遺言書の代わりとして

    民事信託の仕組みとして特徴的なものの一つが遺言代用信託と呼ばれるものです。これは民事信託を利用し、遺言と同じような効果を...

  • 成年後見制度

    成年後見制度は認知症や病気などによって、いわゆる制限行為能力者となった方を保護するためにあります。成年後見制度では財産の...

  • 事業承継の方法

    ■事業承継の方法事業承継では、その承継先によって親族承継・従業員承継・M&Aというような区別がされています。これ...

  • 親族承継と従業員承継

    ■親族承継の方法親族承継とは、現経営者の親族に対して事業を承継することをいいます。親族承継を行う場合、後継者育成、株式移...

  • M&Aによる事業承継

    ■M&Aの方法M&Aとは、事業を個人ではなく企業に対して承継することをいいます。M&Aを行うには...

  • 事業承継を司法書士に依頼...

    事業承継を司法書士に依頼することのメリットとしては、①法律知識が豊富である点、②他士業とのネットワークに優れている点が挙...

  • 民事信託を活用した事業承...

    ■民事信託とは?民事信託とは、自分の財産の管理を家族等に委託することをいいます。委託者は信頼の置ける相手に自己の財産を移...

  • 個人事業主の事業承継の流...

    ■大まかな流れ個人事業主が事業承継を行うにあたっては、後継者の選定・育成、株式等の財産移転の準備、財産移転を行う必要があ...

  • 公正証書作成

    司法書士の業務のひとつとして、公正証書作成があります。公正証書の作成は、以下のように進行します。まず、必要書類の手配を行...

  • 司法書士が行う債務整理

    債務整理の業務は、一般的には弁護士により行われています。しかし、司法書士も、業務として債務整理を行う場合があります。では...

  • 過払い金請求も司法書士に...

    過払い金請求についての業務は、一般的に弁護士により行われています。しかし、司法書士についても、業務として過払い金請求を行...

代表司法書士

強みは、上場企業の経理部時代の経験である会計知識に、
会社法実務を組み合わせた中小企業及びベンチャー企業の法務サポート。

岩本司法書士の写真
代表司法書士
岩本 行基人
所属団体・資格等
  • 東京司法書士会
  • 民事信託推進センター 会員
  • 民事信託士
略歴

茨城県生まれ 神奈川県育ち 東京都在住

平成16年 明治大学法学部卒業後、地元の地方銀行、電機メーカーの経理部に勤務
平成21年 司法書士試験に合格
平成22年

都内の司法書士事務所数か所に勤務

※会社設立、企業法務、相続登記、不動産決済等それぞれに強みをもつ各事務所にて実務経験を積む。

平成28年03月 神保町法務司法書士事務所を開所。

事務所概要

身近な法律家『司法書士』があなたのお悩みにお答えします。

不動産登記、商業登記

司法書士は依頼を受けて様々な書類を作成したり、登記または供託に関する手続きを代理で行うことができます。

主に不動産登記や、商業登記が大きな仕事となります。

成年後見業務

近年司法書士の仕事として非常に注目されているのが、成年後見業務です。

判断能力の低下がみられる高齢者の方の財産を守るため、後見人をつけることが可能です。

過払い金訴訟、債務整理

過払い金訴訟や債務整理を専門とする司法書士もいます。

依頼者様の抱える問題を得意とした司法書士に依頼するとスムーズです。

事務所名 神保町法務司法書士事務所
代表者 岩本 行基人 (いわもと ゆきと)
所在地 東京都千代田区神田神保町1丁目32番地大湯ビル303号
電話番号/FAX番号 TEL:03-5577-2925 FAX:03-5577-2926
営業時間 平日 9:00~20:00
定休日 土日祝日
※ 事前にご予約いただければ、休日時間外のご相談も承っております。
司法書士事務所相談サポート https://www.soudan-form.com/shihosyoshi-search/tokyo/903914/

ページトップへ